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村上春樹の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読んだ

読みかけだった、「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読んだ。
最初はつまんないなと思ったけど、途中から段々面白くなった。
深い傷と向かい合う流れは味わい深くもあるし愛おしくもある。
小説内で解決されないことはあるけれど、人生はそういうもののほうが多いだろう。


良かったフレーズ。

そのとき、彼はようやくすべてを受け入れることができた。
魂のいちばん底の部分で多崎つくるは理解した。
人の心と人の心は調和だけで結びついているのではない。
それはむしろ傷と傷によって深く結びついているのだ。
痛みと痛みによって、脆さと脆さによって繋がっているのだ。
悲痛な叫びを含まない静けさはなく、血を地面に流さない赦しはなく、
痛切な喪失を通り抜けない受容はない。
それが真の調和の根底にあるものなのだ。

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年